習癖と歯並びについて

愛媛県松山市の歯医者、石岡歯科医院の院長 石岡亮です。

今回は、「習癖と歯並びについて」お話をしていきます。

今回は日常生活の中で無意識に行っている行動が、どのようにして歯並びに影響を与えるのか、具体的な例と共にお伝えいたします。

 

【目次】

1.習癖とは何か?

2.習癖が歯並びに与える影響

3.歯並びが健康に及ぼす影響

4.歯並びの改善方法

5.まとめ

 

1.習癖とは何か?

習癖とは、個人の癖や習慣のことを指します。

多くの場合、これらの癖は幼少期から形成され、大人になっても続くことがあります。

特に、口元周りの習癖は、見た目だけでなく歯並びにも大きな影響を及ぼす可能性があります。

 

2.習癖が歯並びに与える影響

下記に習癖とそれが歯並びに与える影響について記載致します。

①指しゃぶり、つめ咬み、咬唇癖、舌突出癖等の口腔習癖

幼少期に見られる指しゃぶりは、最も一般的な習癖の一つです。

指しゃぶりが長期間続くと、上顎の成長が促され、出っ歯になりやすくなります。

次に舌突出癖は、「開咬」と呼ばれる上下の前歯が正しく咬み合わなくなる原因になることがあります。

その他さまざまな癖が歯並びに影響を与えます。

②頬杖

日常生活でよく見られる頬杖は、顔の一部に持続的な圧力を加えることで、歯列や顎の位置に変化をもたらします。

特に、同じ場所に常に圧力を加えることで、歯が内側や外側に移動する可能性があります。

 

③歯ぎしり

ストレスや睡眠中に無意識に行われる歯ぎしりは、歯の摩耗だけでなく、歯並びにも影響を及ぼします。

強い力が歯にかかることで、徐々に歯が動いてしまうことがあります。

 

3.歯並びが健康に及ぼす影響

こうした習癖が続くと不正咬合といって上下の歯が正しく噛み合わなくなってしまいます。

この不正咬合は、ただ見た目の問題だけでなく、発音の問題や咀嚼機能の低下を引き起こすことがあります。

また、歯並びが悪いことで歯磨きが行き届かない場所ができてしまい、虫歯や歯周病のリスクが高まることも知られています。

 

4.歯並びの改善方法

習癖によって起こってしまった歯並びの問題は、重度でなければ一般的な矯正による治療で改善が可能です。

歯並びは早期発見、早期治療が重要であり、子供のうちに矯正治療を始めることで、より効果的な結果を得ることができます。

大人になってからでも矯正治療は可能ですが、治療期間や方法が異なりますので、詳しくは歯科医院にてご確認ください。

 

5.まとめ

習癖は、多くの場合無意識に行われているため、自覚なく行っていることがほとんどです。

しかし、これらの習癖が歯並びに与える影響は大きく、最終的には全身の健康にも関連してきます。

なかなか、治らない習癖もありますが、まずは問題意識を持ち、対処法を考えていくことが重要であると考えます。

質の高い日常生活を送る為には、良い歯並びは不可欠ですので、お子様の癖や歯並びが気になるようであれば、歯科医院での相談を検討していただくのをおすすめします。

当院では習癖と歯並びについて、口腔内の状況に合わせて様々なアドバイスや治療を行っております。

良い歯並びは質の高い日常生活を送る為に、不可欠であると考えます。

どんなささいな心配でも、寄り添ってしっかりとお答えしますので、お子様の癖や歯並びが気になる方はお気軽にご相談ください。