乳歯と永久歯の見分け方について
愛媛県松山市の歯医者、石岡歯科医院の院長 石岡 亮です。
今回は、「混合歯列期における乳歯と永久歯の見分け方」についてお話をしていきます。
【目次】
1.混合歯列期とは?
2.乳歯と永久歯の違い
3.抜けた歯が乳歯か永久歯か見分けるポイント
4.永久歯が生えるときに気をつけたいこと
5.親御さんがチェックできる観察ポイント
6.まとめ
1.混合歯列期とは?
「混合歯列期」とは、乳歯と永久歯が同じ口の中に生えている時期を指します。
一般的には6歳ごろから始まり、12歳前後でほぼ永久歯に生え変わります。
この時期は、乳歯が次々と抜けて永久歯が生えてくるため、お子さまの口の中が大きく変化していきます。
ただ、親御さんからよくいただくご相談のひとつに、
「抜けた歯が本当に乳歯なのか、それとも永久歯が抜けてしまったのではないか」
という不安があります。
特に生え変わりの初期や、永久歯が正しい位置に生えてこないケースでは心配になりやすいものです。
2.乳歯と永久歯の違い
まずは、乳歯と永久歯の特徴を整理しておきましょう。
• 大きさ:永久歯は乳歯よりもひと回り大きい
• 色:乳歯はやや白っぽい色をしていて、永久歯は少し黄色みを帯びている
• 形:乳歯は丸みを帯びていて、永久歯はシャープな形をしている
• 根の状態:乳歯は抜けるときに根が溶けて短くなっている。永久歯は根がしっかり長い
このように、見た目や構造にいくつかの違いがあります。
3.抜けた歯が乳歯か永久歯か見分けるポイント
では、実際に歯が抜けたときにどのように見分ければよいのでしょうか?
• 歯の大きさを確認する
→ 抜けた歯が小さく、形が丸みを帯びていれば乳歯である可能性が高いです。
• 根の状態を見る
→ 抜けた歯の根が短く、先端が溶けたように見える場合は乳歯です。
永久歯が抜けた場合、根は長くしっかり残っています。
• 色の違い
→ 抜けた歯が真っ白に近ければ乳歯、少し黄色みがかっていれば永久歯のことが多いです。
• 生えてきている歯と比較する
→ すでに見えている歯が大きめで黄色っぽく、横に並ぶ歯と比べて大人っぽい形をしていれば永久歯です。
親御さんがご自宅で確認するときは、この4つのポイントが参考になります。
4.永久歯が生えるときに気をつけたいこと
生え変わりの時期は、ただ「抜ける→生える」という単純な流れではなく、いくつか注意点があります。
• 乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた
→ 下の前歯などでよくあるケースです。「二枚歯」と呼ばれる状態になりますが、自然に乳歯が抜けることも多く、必要に応じて歯科で抜歯を行います。
• 永久歯の生えるスペースが足りない
→ 顎の大きさと歯の大きさのバランスによっては、永久歯が正しい位置に並べず、ガタガタに生えてくることがあります。この場合は早めに歯科でチェックしてもらうことが大切です。
• 生えてきた歯の色が気になる
→ 永久歯は乳歯よりも黄色っぽい色をしていますが、これは正常です。特に異常ではありませんのでご安心ください。
5.親御さんがチェックできる観察ポイント
混合歯列期のお子さまを見守る親御さんにとって大切なのは、「よく観察すること」です。
• 抜けた歯を見て、大きさ・色・根の有無を確認する
• 生えてきた永久歯がまっすぐ並んでいるか観察する
• 噛んだときに上下の歯がしっかり噛み合っているか注意する
• 左右の歯の生え変わりが大きくずれていないかチェックする
もし「抜けた歯が永久歯のように見える」「生えてきた永久歯が斜めに生えている」など不安な点があれば、早めに歯科を受診することをおすすめします。
6.まとめ
混合歯列期は、お子さまの成長にとってとても大切な時期です。
乳歯と永久歯の違いを理解しておくことで、「抜けたのは本当に乳歯?」と不安になる気持ちを和らげることができます。
乳歯は小さく白くて根が短く、永久歯は大きく黄色みがかって根が長い――この基本を押さえておくと安心です。
ただし、歯の生え変わりには個人差があり、歯並びや噛み合わせに影響することもあります。
当院では、混合歯列期のお子さまの歯並びや噛み合わせのチェックも行っております。
「抜けた歯が永久歯か乳歯か分からなくて不安」「歯並びが心配」という方は、お気軽にご相談ください。